女性活躍とドボジョ
ダークサイドをがんがんあげてるうちに流行りのキーワードを思い出した。
「女性活躍」「一億総活躍社会」「男女の平等」ってやつ。
ドボジョって言葉自体もここ10年ぐらいの事だし、実際は建設業界もまだまだ男尊女卑でこれからだなって感じね。
技術職員の比でいえば、男:女=50:1ぐらいだし。土木よりは建築の方が女子が多いな、うんこうんこいうやつが建築には少ないのでちと羨ましい。
もともと男だらけの世界で、男の体力と気力からこれぐらいできるなって仕事量をベースにしてきた業界なんだから当面は仕方ないかなって思う。
トンネル工事も女人禁制で法律的にアウトだったが、平成19年の法改正からOKになった。
自分は無駄に頑丈だからきついだけで影響がないんだけど、徹夜現場なりプレッシャーで「肌がボロボロになる」「生理が不順になる」という意見はよく聞く。
まぁ女性活躍を推してくれたおかげで恩恵もあるにはあったりする。
女性活躍で受けた恩恵@職場
一言でいえば、仕事や出世のチャンスが増えたよってことだわ。
・役職に就くのは早い
状況にもよるけど、公的なイメージアップも図りたいからか昇進は同期の男より早い。昇給についてもそこそこいいと思われる。お飾りでもこいつをつけとくか!ってチャンスは振られるね。
女性技術者というお飾りだけで欲しがる会社も多いので、引く手あまた。これはドボジョに限らず、リケジョもそうじゃね?
・派手な現場案件に若いうちから声がかかる
現場も小さい仕事から東京オリンピックまで国家プロジェクト張りに派手なやつまでいろいろある。
その中でも、有名な現場に(受注額が100億超えるとか、何年もかけてインフラ造るやつとか)職員として呼ばれる機会が同期の男に比べて多い。
ただ仕事ができないとすぐ帰れとか、やっぱ女には無理かと見切りをつけられてしまい後輩の道を遮ることになる。自信がなければいかないほうがいいかなとは思ってる。
・最初は優しく扱われる
それなりに仕事で成果を上げた後の話になることもあるけど、意見を聞いてもらいやすい。現場に行っても、わりと可愛がられることが多い。
基本うんこうんこ連発したり下品なんだけど、女性には優しくするものという性格の人が多いのかもしれない。
ただあくまで最初だけだな、仕事に対してきっちりできないと「こいつだめだわ」ってなるので。
あなたのために、から、お前のせいで!に切り替わるのは辛いものがある。
おもうこと
・チャンスが増えるのは嬉しい
今までそういった機会がなかったり、可能性がなかったことに挑戦できるのはいいことだと思う。
あくまで家に帰ったら嫁がご飯作ってくれて作業着洗ってくれて明日の弁当も用意してくれるっていう前提で仕事時間が決められてるのはアレだけど。
会議とかも、わざわざ現場終わって夜にやるとかだし。ワークらいふバランスがって人にはとても無理だけど。
そこそこ勉強ができて、私はこれがやりたい!上昇志向が強いタイプの人らに道が出来たのは単純にいいことだなって思う。
・活躍しない女性が居てもいい
事務員の女の子が「男の人と対等に現場出て、良い給料もらえるなんていいなぁ。私なんて事務しかできないからすごいですぅ。」といってくる事がある。
そりゃ時間拘束されていろいろやるから給料は多少いいけど、ご飯食べれないときとかすごく下品な職人カルチャーについてこれるかい?ってところとか、ダークサイドの事は知らないのだと思われる。
あと、仕事に向かない女性というのは一定数いる。
なのでそこまで、皆がみんな仕事で活躍しなくてもいい気がする。マウンティング女子みたいなのはいきすぎだけど、男の人を支える系の人種もそれはそれで生き方だし。
女性同士あるあるな共感をベースに生きてきてると、論理的にってのが駄目な人も多いし。
そもそも、勉強ができない・応用が利かない・生産性がないという人間は個人差があるので無理に皆が皆、働かなくてもいいんじゃない?
仕事なんてある程度できないと自分が嫌な思いをする世界だし、無理に適応できなくても食べさせてもらえる人がいたらどうどうと寄生すればいい。
※それを勘違いしすぎると医者妻になるけど。
ざっくりだけど
可能性がある女性には活躍できるようにしておいて、普通に生きてきて仕事の分野となると能無しだなって女性は無理して働くことを強制しないのがベストかな。
能無し、っていうと差別用語かもしれないけど、実際出来ない人間に入ってきてもらうと男女関わらず迷惑で居ないほうがいいことはある。
能無しの女性が働くと、辛い思いをするのもその女性だし、関わるメンバーもやっぱり苦しい。
「活躍」は出来る人にやってもらって、出来な人は傍観者でOKとなれば皆苦しくならんのじゃない。