ブラック企業体験記②(建設業)
先日の続き。社長は「社員らをていよく動いてくれる奴隷」としかみてなかったもよう。奴隷なので口答えは許さないし、嘘をついて都合よく動かそうとします。
うまいところは、奴隷たちに「自分達は奴隷ではない」と思わせているところです。
表面上の言動
口先の上では「社員は家族、大切にしている」「あなた達社員のおかげで会社は成り立っている」「ありがとうありがとう」と言っていました。
実際には、社長一族と奴隷たち(社員たち)で成り立ってるような会社でした。
身内or身内に取り込みたいターゲットには懐石料理や焼き肉を奢って恩を着せようとするが、一般社員への扱いはアレです。
一般社員への待遇
求人時には「社用車がある」といいながら、基本的には、社員の自家用車を使わせます。直接的には言わないけど、車が必要な業務を与えて社用車はときかれても「いま準備しているから」と半年以上待たせます。
私のように本当に車がないひとには貸しますが、中古のぼろぼろ軽自動車を渋々貸与したことを「あなたは特別だから優遇しているの」とのたまいます。
なお、現場へ行く往復のガソリン代も渋ります。
※一般の社員には「土建屋はボーナスという習慣がないの、すまないね」といいながらボーナスはゼロ。
身内への厚遇
自分の一族(息子や娘、婿、嫁など)はとても大事にしているようでした。
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名簿上従業員扱い(会社には来ない)で月給80万~90万
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日本に数台しかないレクサス(トヨタの高級車)を贈与
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身内には夏冬の半期ごとにボーナス100万円以上。
何で知ってるかって?私も、息子の嫁にされかけたから「身内になった特典」を教えてもらったのだ。
社長一族たちは「金はあるけど学がない」のがコンプレックス(つか出来は悪い・三流大学出身のみ)で、婿や嫁にはハイスペが欲しくて仕方ないらしい。
責任と対価
数千万から億単位の工事での現場代理人や工事所長やらせても、手取りは20万円切るのが身内以外の一般社員たちの給料。
年収にしたら300万円あればラッキーて感じです。ありえん。
とある従業員は住民税が払えなくて夜逃げしました。
現場の安全管理も杜撰すぎて、土留めができてないという基本的な理由で作業員が大けがしても、明らかな現場の事故でも労災隠しはしょっちゅうでしたし。
えこひいきが激しい。
社長は見栄っ張りだったため、私や大手から来た経歴の経験者は仕事が苛酷だなぐらいでした。が、他の企業では雇われるのが難しい条件の60歳以上の高齢者や中卒高卒たちに対する仕打ちは更に酷かったです。
利益の上がらない監督については、一人一人呼び出しては机をたたきつけて殴るとか、「てめぇの代わりなんて腐るほどいる」「うちは力があるから再就職できなくしてやるぞ」とか脅迫したり、代理人おりるんなら「賠償金取るぞ」とか、ガクブルガクブル(゜-゜)
同期の行く末
私の同期(原口さん)も心を病み辞めていきました。それというのも、研修なしでやらせた現場で事故を起こし警察に連行されたりしたからです。
経験のある監督ならそんな事故は防ぎますし、まともな指導者がついてたら大事にはならなかったような案件でした。
さらに同期はシングルマザーだったので社長は「私も母親だから気持ちは分かる。同じ女性として頑張ってほしい」と同情を誘いし信用させてました。ゆえに裏切られたと思ったのかもしれません。