弁護士を連呼する大家
契約書の内容はふせて、大家に凸した
前夜に電話をもらった段階で詳しそうな友達に電話をかけて、「大家は99%黒だな」と思っていた私。
家族会議の結果、敵に手の内を明かさないでまずは情報収集よねということで偵察に。
大家に対して「何ほらふいて、無一文で追い出そうとしとんじゃボケ!!」という権利があるのはあくまで契約者本人なので、戦いたいのはやまやまだが堪えることに。
前日に話を聞いた母親と、聞き取り係の私と、観察係の妹を連れて大家のもとへ。
玄関先で対峙する
先代大家の息子が外で畑仕事をしていたので、「うちの母親が取り壊しの件を聞いておろおろしてるので、確認にきました」と状況を話して案内してもらう。
田舎の婆さんらしく性格ぐらい謙虚で慎ましいと思いきや、大家は自分を王様と勘違いするレベルのキチガイだった。
先代の大家が老衰で死亡し、息子の嫁が引き継いだのはいいが、とんでもない銭ゲバ嘘つきだったのだ。
目が小さい点で、顔全体が黒ずみ雰囲気が暗い。人間性がにじみ出てる人というのはいるものだ。
見た目からしてアウト感を感じる私。例えるなら、シュレックをばあさんにした感じ。
立退きの時期や条件を再度確認する
法律関係に明るい人なら、一言目から「はぁ?( ゚∀゚)」ってなります。
箇条書きで書くとこんな感じ。これが第一回目のシュレック答弁です。
条件についての事項
・今から3か月後の11月末までに退去
・急な話だから、12月一杯は荷物なら置いて可
・立退料は相続税を払うので、8万円が精いっぱい
・敷金は長く住んでもらったから返却する
・あんたらの次の住居?不動産屋じゃないから知らない
私の問いに対する、大家の説明
・退去期日、立退料の相場が誰が言ったか?教える必要ない!
・年金暮らし?そちらの都合でしょ、私に関係ない。
・借家だから取り壊せるのは分かっている事でしょ!
・私は前々から奥さんに話してる
・地上げ屋を使わないのは、私の思いやり
・退去勧告は心苦しいが、住民を信用してる私が汚れ役になるしかない
・今まで破格の家賃で長い間、貸してやっていたから納得して出ていくべき
・下水工事で何百万円もかかったのに、家賃をあげたりしていない
・退去した後に何ができるか?教える筋合いないでしょ!
・古い家で地震があって住んでる人間が死傷したら、責任を取るのが嫌だから退去して!
・ごねるのなら弁護士あいだに挟みますよ!
まとめ
「3ヶ月以内に退去料8万円で出ていけ」というのはガチでした(ヾノヾノ・ω・`)ナイナーイ
もうそれがアウトだと分かってるので、仕事柄ある程度知ってると前置きしてから「喧嘩ではないレベル」で探りを入れた。ちなみに発言も終始録音している。
こちらからはこういう事柄に絞って確認を取った。
・退去の時期、退去料は本当に会計士や弁護士の発言なのか?
・年金暮らしの両親に次の住居の保証はどうなっているのか?
・地上げ屋が出てくる土地買収にしては規模が小さくないか?
・実際は何で退去してほしいのか?次に何が出来るのか?
・条件は言った言わないが揉め事の元だから書面にしては?
細かくこちらが根拠を聞いていくと「弁護士を間に挟みますよ!!!」と絶叫する。
数えたら8回ほど、雄たけびをあげていた。
時間にして30分ぐらいで調査は完了したのだが、母親はキチガイの怒鳴り声と迫力に押されて終始涙目、私の言葉をさえぎったりで戦力外だった。
妹は、ニヤッとしたり睨みつけたり余計な行動は目に付いたが、言いつけどおりに観察してくれていた。
大家が意図的に嘘をついてるかの確認が、目的だったのよね。訴訟で賠償金取るか否かを決めたくて。
本当に知らなくてとかだったら、実費だけでよかったのに。
私は愛想笑いをまじえて、淡々と事実を要求を確認してメモに取る。
録音機も念のため持っていっただけだが、この肉声だけでも十分かも。
家を移るという事は、借り手側に負担がかかる。金と手間と時間がかかり、今までの生活とは違ったものになる。しかも両親は年金暮らし、ホイホイ次の家が見つからない。
生活を脅かし、恩を着せ、早く追い出そうと必死の形相のシュレック。
絶叫するポイントはやはり痛い所を突かれた時だ。
・退去してほしい正当な事由を提示しない。
・妥当な金額の提示もない。
・不十分な受け答えの上に逆切れ。
・住まわせてやってると上から発言。
・大家の相続制の話をされごまかす。
「長年住まわせてやってきた」という発言の連呼。信頼関係など消失する。モラハラ・詐欺恐喝そのすべてがここで見られた。
弁護士を出せば困るのは大家。引越し自体がホビット達の都合ではない、金が欲しい大家の都合だ。
正当な事由があるかのように年老いた両親を脅し、嘘をついて退去をせかす。
不誠実極まりない。これは信頼関係が破壊された。やっつけなかんやつだ。
続く。